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熱い友情に昇天しそう【#トワイライト・ウォリアーズ 】【#九龍城砦に集え】

多分、ビーキーパーの感想ポストにいいねを推していたからなんですかね

映画関係のポストがお勧めに表示されやすくなってきていて

その中で、圧倒的な熱量で私に勧めてきたのが

つまり、Xが私に見ろとささやいていた映画が

公開するまで全く認知していなかった香港映画

トワイライト・ウォーリアーズ

 

香港に昔あった、違法建築の塊九龍城

最近だと、九龍ジェネリックロマンス、という漫画が話題になって(るよね?)

ちょっと認知が増してきたのでは?と期待しているのですが

 

belphegor729.hatenablog.com

 

アニメ化と実写映画化も決まってますしね

アニメはさておき実写は大丈夫かな…見に行くけど

それはさておきそんな九龍城砦で

マフィアたちの因縁と友情が交差するカンフーアクション超大作!

 

いやぁ、こんだけ推されたら見に行かないわけにはいかないと

ついでに、せっかく見るなら、ジークアクス結構考察投稿を事前に見たことを後悔していたので、情報はなるべく入れずに見に行きました!

 

実際、何も知らずに見に行ったのは正解だったかな

シナリオ自体は超シンプルなんだけど、結構人間関係が複雑だったりして、そこを整理してから見に行くと、ぐっとくるぽ委員とだったり、驚きだったりがスポイルされてしまう

まぁそれを配給も分かっているのか、公式ウェブサイトのストーリーもかなりざっくりですね

Xのポストもそこまで具体に踏み込んだ投稿は少ないかも

まぁあまり根掘り葉掘り調べなければクリティカルなネタバレに遭遇する確率は少ないかもですね

 

大まかなストーリーは、生まれ故郷の香港に密航した主人公の陳洛軍 (チャン・ロッグワン)が、

マフィアに騙され逃げ込んだ九龍城砦で龍兄という九龍のボスにかくまわれる

九龍で過ごすうちに友人ができ、九龍に愛着を持ち始めた陳

しかし、彼の因縁は平穏な九龍に波紋を生じさせた

小さな波紋は重なり合って大きな波になり、九龍を襲う

とかそんな感じ

 

とにかく、陳を取り巻く人間関係にあこがれに近いものを感じる

意外とストーリーの展開はゆっくりで、静かな九龍での生活をじっくりと映していくんだけど、それが全然苦にならない

アクション映画を見に来たはずなのに、この平和な、でも非情な九龍の生活をずっと見ていたいと思わせる丁寧なつくり

でもいざアクションになると怒涛の展開で、緩急の差が凄いです

 

個人的に一番好きなのは信一兄

ずっとイケメンでずっと格好いい、陳の兄貴分で

本当にね、語彙力が無くなるくらい格好いい

多分この映画を見て信一兄を嫌いな人はいないと思う

 

別の組織の個分だけど龍兄を慕う十二も

チャラいかと思ったらちゃんと仁義に熱くてよい

この写真だと認識づらいけどすごく菅田将暉君に似てる

まぁ味方世代はみんな仁義に熱くて最高です

 

そして、私が見に行く一番のモチベーションになった龍兄ね

この人のバックボーンがまぁ魅力的

とにかく仁義に熱く、約束を守る、冷静だけど熱い男で

いろんな人間関係のど真ん中にいる完全に作中の中心人物

一番苦しい立場でもある

そんな苦しさを元ともしないダンディーな演技は最高でしたね

ジークアクスに続きおじさん萌えです

 

 

ただ、不満点も3つくらいあったりして

ここからは完全にネタバレなのですが。。。

 

 

 

 

まず、この龍兄の活躍が意外なほど少ない

個人的には、こういうひょうひょうとしたキャラは、作中で無双をしてほしかったのですが

敵が思いのほか、というか普通に強い

で、雑魚は逆に龍兄相手にしないので、この普通に強いボスクラストだけ戦うのでまぁ全然勝てねぇ

恐らく肺がんの末期患者で、能力デバフを受けているからなおさら

個人的には1度でいいので雑魚処理をして圧倒的な強さを見せてしびれさせてほしかった

 

2つ目は、敵が強すぎること

サモハンキンポーも普通に動けるデブすぎるんだけど

それ以上に鈴木雅之にそっくりなチンピラが強すぎる

なんだよ硬直って

最強すぎんだろ。硬直の間は呼吸を止めるから長続きしない

くらいの弱点用意したほうが良かったのでは?

殺し方結構パワープレイで無茶寄りだったな。というお気持ち。まぁ信一にいがとどめ刺したのはぐっと来たけど

キャラが憎たらしすぎて、ビーキーパーの時と同じもっとむごたらしく殺されてほしかった

まぁ要するに鈴木雅之・・・じゃなかった王九のキャラが苦手でした

これは個人的な好き嫌いなので、作品の良しあしには関係ないですね

 

最後は秋兄最後気を抜きすぎじゃね?

今まで敵対とまでは言わないけど良い関係ではなかったサモ・ハンの組織の中に、単身で来るのはどう考えても悪手

その後も

秋兄部下の存在がかなり希薄なんだよねぇ

香港で一番でかい組織っぽく見えるのに部下誰も助けに来ないのか、来ても返り討ちにしてるのか、人質だから迂闊に動けないのか

組織のNo.2が観客向けに紹介されていないのがいたいのかも

 

これはただの感想なんだけど

物語の発端となり、また陳を仇と付け狙う秋兄に身バレする原因となった身分証について

自分のせいで九龍の統治がボロボロになった後で、政府によってあっさりと本物の身分証が発行されたのが凄い諸行無常を感じてよかった

いい意味で、むなしさを感じましたね

 

そんなこんなで、友情・人情に縛られる上の世代

友情を深めあう下の世代という対比構造も含め

シンプルなようで奥深い映画でした

 

地味に香港映画通しで見たの初めてかも

とにかく最高でした!

今年は豊作続きでとてもよい!