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映画、漫画、革のブログです

#下剋上球児 いい最終回でした。

いやー、終わっちゃいましたね。下剋上球児

 

ちょっとお仕事で関わる機会をいただいたので、野球なんてよくわかんないけど見ていた下剋上球児

そういえば、1年前も、日曜劇場少しかかわらせていただいてみていたなぁ

belphegor729.hatenablog.com

オールドルーキーも確かに結構面白かった

 

 

と、話を戻して下剋上球児

 

逆に野球なんてよくわからないまま見始めたのがよかったのかもしれない

と野球好きの上司が全然はまっていなかったのを見て思ったり

 

本作、野球のシーンを楽しみに見ていると結構肩透かしを食らうようで

あのシーンがおかしい、あそこであのサインは出さない

といろいろと現実とドラマの乖離が気になってしまってうまく入り込めなかったみたいです

私は早々に、「あ、これは高校球児のドラマじゃないんだ」

とマインドを切り替えられたので、大丈夫でしたが

 

高校野球を題材にしているけど、高校球児のドラマじゃないんですよね

だから、高校生たちは割と脇役で、群像劇というほどでもなく

主題は常に、「一度躓いた人間が、もう一度やり直すことができるか」

だったのかなぁと思います

鈴木亮平さん演じる南雲先生はもちろん

過去にトラブルを起こし、心機一転全く違う場所に赴任した山岸先生だったり

珍しく延々とネガティブな役どころで居続けた小日向さん演じる犬塚だったり

ある意味で生徒たちもそう、くすぶっていた彼らが、中学時代見向きもされなかった彼らが、1年の時あんなだった3年生たちが

良縁を大事にし、がむしゃらに突っ走っていって甲子園まで行く

 

そこには応援したくなる真摯な姿があった

(小日向さんはちょっとだけど・・・)

 

そして、ここ凄く大事だなと思うんだけど

8話だったかな

横田先生が「失敗したやつの背中をいつまでも蹴り続けるんですか?」

と丹波先生と犬塚に言うシーンがあるけど

横田先生にそう言わしめ、視聴者も底に共感したのは

南雲先生が真摯に罪を償ってきた、謝り続けた姿があるからだと思うんですよね

 

失敗した人、間違えた人は最近もたくさんいるけど、その中でちゃんと謝れた人は何人いるだろうと思うと、謝れていない、謝る気もなく被害者面をする人のなんと多いことか。そしてメディアは許したつもりでいるから、視聴者はひたすらたたき続ける

 

いつまでも蹴り続ける負の連鎖を断ち切るのは、真摯な謝罪なんだというのは

自分も忘れないようにしないとなと思う

 

罪を犯した人が、罪を償って、次の一歩を踏み始める

セカンドチャンスのストーリーとしてはMCUのアントマンがあったり

 

罪を犯したわけじゃないけど、挫折した人の再起の物語としてまさにオールドルーキーもありますね

そういった系譜の物語の中でもしっかりと爪痕の残る物語だったんじゃないかなと思います

 

最終回もすんごく良かった

どんだけ盛り上げても甲子園1回戦敗退なんよな

どう魅せるんかな

と思ったら

壮行会のシーンのあと、いったん甲子園は見せずに2023年の今を描いて

彼らのその後にしんみりしたりほっこりしたり

そんなあたたかな余韻の中

エンドロールとともに甲子園ノーシンが始まり

「勝てなかったけど、晴れの舞台に立てた、そこには確かに彼らの青春があった」

とノスタルジックな雰囲気をうまく作り出して、すごく余韻のある、後味の良い終わり方をしたなぁと感動しました

 

あとは、個人的には前の投稿でも言ったけど、

生徒たちにニチアサ出身俳優が何人かいたのすごくうれしかったし

belphegor729.hatenablog.com

 

公式がそこをしっかりと意識していたのも結構好印象でしたw

このツーショットはエモかった、本当にエモかった

 

 

 

もちろん、全部が全部いいかというとそうでもなくて、ちょっと詰め込みすぎて消化不良なところもなくはなかったかなぁとは思います

奥さんの元旦那のシーン必要だっただろうか?とか

山岸先生の骨折とか、犬塚の目の手術するしないとか

そこを描くよりももうちょっと深堀するところあったんじゃないかとか

思わなくはないですが

途中まではちょっと思っていましたが

 

でも最終回のきれいな終わり方を見て全部良くなっちゃいました

良い作品に触れさせていただきました。

スタッフ、キャストの皆さんお疲れさまでした