映画『ペリリュー 楽園のゲルニカ』が非常に評判が良いようですね。
#ペリリュー
— 映画『ペリリュー ー楽園のゲルニカー』絶賛上映中 (@peleliu_movie) 2025年8月4日
ティザービジュアル解禁 🌙
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
生き残る、ふたりの約束ー
終戦80年に届ける、
史実に基づく戦火の友情物語。
映画『ペリリュー ―楽園のゲルニカ―』
🎬𝟭𝟮.𝟱 -𝗙𝗥𝗜- #映画ペリリュー #板垣李光人 #中村倫也 #武田一義 pic.twitter.com/3EgSuXUGZV
私のオールタイムベストである『この世界の片隅に』と並ぶ傑作だ、という声も目にします。
ただ、私は戦争映画が苦手で……欠損描写が多いと聞き、どうしても身構えてしまいます。
読むと心が折れてしまいそうで、原作にも映画にも踏み出せずにいました。
それでも、原作者・武田一義さんの作品には特別な思いがあります。
というのも、今回紹介したい作者の前作──『さよならタマちゃん』が、私はとても好きなんです。
ペリリューが話題になるたび、読めなくても「人気が広がるのはうれしいな」と静かに思っていました。
さよならタマちゃんってどんな漫画?
まず、『さよならタマちゃん』は作者の実体験をもとにした闘病エッセイ漫画です。
講談社から発売されており、Twitter(X)でも多くの人が「泣けた」「救われた」と紹介しています。
私もその口コミで興味を持って購入したひとりです。
武田さんが闘病生活の中で感じた痛み、弱さ、そしてささやかな喜びが、淡々と、しかし優しい筆致で描かれています。
本作は「闘病生活」だけでなく、極限状態の中で支え合う“家庭”や“夫婦の絆”を丁寧に描いています。
派手さはありませんが、日常のひとこまが静かに胸へ落ちてくる……そんな作品です。
戦場と日常の間にある“共通の線”
第2次世界大戦末期のアジアと現代の日本。
遠く離れた2つの作品には、どちらも“死の気配”が静かに横たわっています。
『ペリリュー』は未読のため深く語れませんが、戦場を描く視点の奥底には『タマちゃん』にも流れていた“人への眼差し”があるのでは、と感じています。
静かな日常の観察を通してすくい上げた痛みや優しさが、別の形で結晶したもの──そんな想像をしてしまいます。
作中で「この連載ができなければ断筆も考えていた」と語られていました。 もしそうなっていたら『ペリリュー』も生まれなかったわけで……。
「考えようによっちゃぁ、病気も贈り物だよな」
同室の患者が作者にかけたこの言葉が、2025年の今読むと、さらに重く響いてきます。
追い詰められた時にこそ人の縁に助けられる
本作が描いているもうひとつのテーマは「身内のつながりの尊さ」です。
ある人にとっては息子、ある人にとっては娘。
そして作者にとっての支柱は、妻でした。
つらい闘病生活の中で、お互いを尊重し、思いやり、支え合う姿には涙がこぼれます。
「こういう夫婦っていいな」「自分はどうだろう」 そんな問いが心に静かに灯るような作品です。
「さよならタマちゃん」はこんな人におすすめ
- 感情を揺さぶるノンフィクション漫画が読みたい人
- 丁寧に描かれた“人生の断片”に弱い人
- 闘病ものだけれど、希望の光も見たい人
- 夫婦の絆が心にしみる作品が好きな人
- 武田一義という作者の“原点”に触れたい人
最後に
いや、本当にいい漫画なんですよ。
闘病生活のつらさやどうしようもない感情の渦の中で、 一筋の夫婦の愛がすっと光る、そのバランスが絶妙で。
映画をきっかけに読みなおして、改めてこの作品のすばらしさを実感しました。
関連記事
ブログ内でも言及した、私のオールタイムベスト『この世界の片隅に』についての記事です。
戦争映画としてはこちらも外せません。
がんや白血病など、過酷な入院生活が描かれた漫画・映画の紹介。
フラジャイルは本当に名作です。
みんなご存じ「はたらく細胞」