百合?
うーん
百合
また百合漫画です
もうセールは終わっちゃいましたが、セール中に購入した一冊
同性婚が合法になった世界線で
恋愛よりも趣味に生きたいライターのくるみが
「5年後までに結婚していなかったら結婚しよう」
と女友達の瑠璃子に言われ
5年後本当に婚姻届けを出すところから始まる本作
漫画開始時点では、におわせ程度ですが好意の矢印は
瑠璃子→くるみ
瑠璃子のこの約束は完全に確信犯で
くるみは本当に結婚できないだろうと思っているし
かといって約束を本気にして婚活したりもしないだろうと思っている感じ
したたかだけど、割とクレバーに立ち回っているのであまり嫌な感じはしないというか、まぁそこは本題ではなく
本作を読んで感じたのは
他人と一緒に生活をする上での適切な距離感とかそういうものを探っていく話なのなぁと
育ってきた環境が違うから、すり合わせていくにはルールが必要
でもルールに縛られすぎても一緒にいる意味がない
一緒に暮らしていく中で、出来ること、出来ないことを見つけていって
その中で、どういったら二人が幸せに暮らしていけるか
ルールだって変えていい、今までの生き方も変えなくていいけれどお互いの心が近づいていけば、自然と生き方も変わってくるよね
という、すごくポジティブなメッセージが込められている気がするんです
多分このポジティブなオーラは、逃げ恥と同じだな
案外恋愛結婚よりもお見合いのほうが長続きするなんて言う話もあります
相手の愛情に期待しすぎて、依存して、基礎がしっかりとしてないのかもしれない
同性同士のお試し結婚ということで
異性での結婚よりもだいぶフランクな、(まぁ逃げ恥も結婚契約だからだいぶフランクでしたけどね)
とくにくるみにとっては友達の延長線上の同居に、書類上の拘束力がちょっと乗っかっただけのような関係ですが
友達という関係が、拘束力のある関係の中で、一緒に暮らし、影響しあって
良い方向に関係性が変化していく
結婚しなくてもできることはあるけれど、結婚したからこそできたこともある
まだ出ていないですが2巻以降修羅場とかあるだろうし、
ルールの中に
「好きな人ができたらともだちに戻る」
というのがあるので
これもおそらくエンディングに向けたキーとなると思う
最終的にともだちに戻るルートは見えないかなぁとは思いつつ
結構改めて夫婦関係を考え直すいい漫画だなと思いました
一方通行な恋愛感情を持ちながら共同生活をしているのはたとえとどかぬ糸だとしてもに近しい感じですが
あれの続きを妄想する材料にもなってなかなか良い漫画に巡り合えましたw