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映画、漫画、革のブログです

題材はいいのに時間が足りない!!【仮面ライダーゲイツマジェスティ感想】

コロナの影響でいろいろ映画が延期になってしまいましたね( ;∀;)

 

でもこんな時だからこそ見に行きたいという思いもあったりして

折角なので、仮面ライダーゲイツマジェスティ 見に行きました。

 

 

 

本来子供に向けての映画、だと、おもう

うーん。OVAだと大人向けになるのかなぁ。

 

悲しいかな、休日の昼の上映なのに、観客は私をふくめ3組

子どもは自宅待機ですもんね。じゃぁ大人は良いんか、と言われると痛いですが

いつまでも経済活動を制限していても回るものも回らなくなりますから

大人は自己責任で。

その代わりに、移らない為ではなく移さないためにマスクをしないといけません。

 

さて、前置きが長くなりましたが感想です!

 

1時間みじけぇ!時間足りてねぇ!マジェスティ活躍してねぇ

 

特撮の映画ってどうしてもつくり的に厳しいものがあるんですよね。

夏の映画は戦隊とライダーの合体なのでライダーは1時間。戦隊に至っては30分とテレビ放送と同じ。

 

 エグゼイドの映画の感想でも言いましたが、どうしても切り捨てざるを得ないところが出てくる。

belphegor729.hatenablog.com

 

 

冬の映画はたっぷり90分ありますが、とはいえ2つの仮面ライダーの競演なので

昨年のライダーパート30分。今年のライダーパート30分。共演パート30分みたいな

ショートエピソード集みたいなこじんまりとしたつくりになることがおおくて。

その点で言っても平成ジェネレーションFINALは2つライダーのストーリーを表裏一体にして90分で一つの作品をつくる意思が感じられてよかったのですよね。

 

で、OVA

OVAも基本的には60分のパッケージで、まぁ普段はそれでいいと思うんです。

 

見たことあるのはエグゼイドトリロジーと鎧武のOVAだけなんですけど、サブライダーに焦点を当てるだけならそれで十分だと思うんですが・・・

 

belphegor729.hatenablog.com

 

今回のゲイツマジェスティは2号ライダーとはいえ主人公と対になる存在で

彼に最強フォームを与えようという話なので、やらないといけないことがおおいんですよね。

またテレビシナリオの終了で全員の記憶が一度リセットされていることも

変身に至るまでの前置きにより時間をかけなくてはいけなくなっています。

 

同じ世界リセット系でも主人公の記憶がキープされていた仮面ライダークローズは話が動き出すまでにあまり時間をかけずに済んでいましたが

 

 

シナリオとして、

まずゲイツの挫折を描き、そこから新しい目標へのモチベーションを持たせ

まずは変身、さらにマジェスティに覚醒

と踏むべきポイントが多い

 

争いのなくなった世界で、改めて戦う動機を持たせるために

かなり時間をかけているのが気になったんよね。

 

ゲイツの夢を柔道という割と現実的な目標に設定した分、

ソウゴの「王になる」という目標がふわっとしているのがどうしても引っかかってしまう。

ゲイツが努力しているのは伝わるのですが

同じように夢を追いかける存在としてソウゴをセッティングするのであれば

「王になるためにどんな努力をしたか」

という問いかけに明確に答えられないのはまずい。

ただでさへふわっとしているのだから、最悪見当違いの努力でもいいけれど

胸を張ってやっているといわせないと

ソウゴ役の奥野さんの熱演に説得力を頼りすぎていてもうちょっと脚本の方でフォローさせないといけないのではと感じてしまいます。

 

夢がついえたときにどうするか、という問いかけは大事だし

そこに、同じうように夢を追いかける存在が叱咤するという物語のフレームはよいと思うので、やはり細部をしっかりと詰めてほしかったなという思い。

 

客演のライダーはよかったですね。

ゲイツの主治医として伊達さんが出てきたのは胸あつでしたし

彼の破天荒な前半生は、

 

色々あったけどやってよかった

 

というポジティブなメッセージに説得力を持たせます。

 

ウールがお節介でつないできた

照井竜とのくだりも

 

足再起不能に破壊して警察官なれるのかという疑問はさておき

やはり武道の修練を積む人たちが選ぶ職業の一つとして間違いなく警察官はあるので

そこと絡めて照井さんを出してきたのも上手いなぁと思うんですよね。

 

恥ずかしながら555を見ていないので草加さんのことはよくわかんないですけど、

短い時間に上手くレジェンドライダーを組み込んでるなと感心しました。

 

その分、もっとレジェンドライダーの客演を見たかったという思いもあります。

橘さん最近インタビューとか受けていたしキャスティングできんかったんかな?

 

まぁそれもこれも全然時間が足りなかったからだと思うんです。

 

ビルドのVCENEXT2部作みたいに

1作目で記憶が元に戻って

2作目で話をぐいぐい動かすでもよかったと思うんですよね。

 

例えば、1作目はゲイツが記憶を取り戻して仮面ライダーに戻るまでにして

2作目をガッツリ使ってマジェスティに覚醒するとか

 

テレビのラスボスがアナザーディケイドだったから

その対比としてのアナザーディエンドという構図もよいと思うし

白ウォズと海東という信用できない人物の対立構造も

先が読めない感じでよかったんですよ。

 

だからこそ、アナザーディエンドとマジェスティの戦いはもっとじっくりと見たかった。

 

何だったら基本フォームをすっ飛ばしていきなり最終形態だったグランドジオウのほうが

武器呼び出したりライダーを召還したりとその活躍を余すところなく堪能できましたからね。

 

マジェスティは多少2号ライダーの武器を取り出しただけで、直ぐにライダーキックでバトル終了でしたから、本来であればグランドジオウと同じくらいアクションに幅があるキャラだと思うので、持ったいなぁという思いでいっぱいです。

 

まぁスウォルツが悪い顔をしていたのでもう1作くらいあるのかもしれないですが

やるのであれば、しっかりとゲイツを主人公としたマジェスティ2部作として仕上げてほしいなぁ。