子供が飽きてきたのでそろそろこのシリーズも一旦打ち止め
今のお子にはプリキュアの映画見せたほうがよさそうだなぁ。
アマプラには転がってないけど。
で、最後に子供と一緒に見たのは
私が一番好きなライダー映画
「仮面ライダー平成ジェネレーションズ FINAL ビルド&エグゼイドwithレジェンドライダー」
です!相変わらず長い
ストーリー
物語はスカイウォールという巨大な壁で三つに分断された仮面ライダービルドの世界に、仮面ライダーエグゼイドの敵であるバグスターが出現する謎から始まる。存在しないはずの敵がなぜ…?正体不明の敵に為す術なくその場に崩れる戦兎の眼前には、体の半分がメカに覆われた奇怪な人物が佇んでいた。科学者を名乗るその男が巨大なマシンを起動させると、上空に突如として逆さになった世界が出現した。一方、エグゼイドの世界でも同じ現象が勃発。スカイウォールのある世界が、地上へ刻一刻と迫りくる。二つの世界が激突するまでに残された時間は、わずか24時間。消滅へのカウントダウンが始まった。 未曾有の危機に直面した人類を救えるのは―― そう、“あの”戦士たちだけ。
※HPより引用
とあり、スカイウォールによって3分割された日本という今までとは大きく異なる世界観を、別の地球という解釈で成立させています。
各作品から1人ずつライダーをもう一つの世界に送り込むことで、ギャップに対する混乱も物語を動かす原動力になっていますね。
そして2人のライダーを通じて、2つの物語を表裏一体のものとして連続的に取り扱うことに成功しています。
今までのライダー共演映画は2つのライダーのシナリオが別に動いていき、最後に合流して1つの敵を倒すという3部構成になっていることがおおかったので
ハンデを強みに変える良いシナリオだなと思います。
また、前作映画のエグゼイド・トゥルーエンディングでエグゼイドの力を失ったことで、「こいつ最強じゃね?」とさんざん言われていたムテキゲーマーを終盤まで使えなくしているのもなかなかうまい。
そういう細かいところが凄く丁寧なのがとても好感が持てるポイントです。
レジェンドライダーの活躍
今作withレジェンドライダーと銘打っているだけあって、少数先鋭でシナリオに上手く絡み合った素晴らしい活躍だったと思うんですよね。
特に活躍したのがさらに一作前のゴースト
先輩ライダーとしての落ち着きを感じさせつつ
序盤エグゼイド勢に寄り添う重要なポジションであると同時に
寺という神仏とかかわる職業から自称”神”を手玉に取る御成の活躍は実に見事でしたw
レジェンドライダーの目玉だった福士蒼汰演じる如月 弦太朗も
テレビ放送後の客演映画で教師になったいる設定が生かされていて
フォーゼの後日談としての楽しみ方もできました。
作品の後日談としてはやはり私が大好きなオーズの客演は涙なしに見れず
主演にして作品の大ファンである 渡部秀も一緒にオーズのシナリオパートは作られたらしいですね。
変身能力を失ったあとのエイジの旅路
相棒であるアンクとの再会、そして別離をファンが望む形で描き出したと思います。
最後にアイスを食べるアンクがね、本当にね、いいんだ・・・
レジェンドライダーが皆最強フォームで戦う中、オーズはすべてのフォームが並列だから(しいて言うならプトティラが最狂だが)、最高のフォーム”タジャドルコンボ”で戦うのよね
エモいよね。
また、鎧武もどうしてもエグゼイド側の世界での客演に偏ってしまうレジェンドライダーのなかで、ビルド世界に出現するなら彼しかいないというベストマッチなチョイスだったと思います。
最後の満を持しての全員集合で全員の掛け声がそろわないのも、
笑いどころであると同時に、ライダーたちに順序を付けない平等な扱いに見えて、
監督たちの愛を感じますね。
魅力的な悪役
今回の悪役の最上の配役も素晴らしいと思うんですよね。
話しの都合上2面性のある人物が好ましいわけですが
大槻ケンヂさんのキャスティングは
そう来たかーうまいなー
と唸ってしまいました
ファンキーな楽曲を提供する筋肉少女帯のボーカルの割に
大槻ケンヂさんわりと朴訥とした性格なんですよね
小学校のころ半年くらい大槻ケンヂさんのラジオ聞いてたんですが
こんな真面目そうな人が歌ってるんだ・・・と衝撃を受けたのを覚えています
ビルド世界では「東都先端物質学研究所」の朴訥な研究員
エグゼイド世界では「財団X」のファンキーな科学者
と全然違うキャラクターを見事に演じられています。
とは言いつつも同じ人物なので根っこに同じ狂気を感じるのもいいなぁ
他作品との連続性
映画としての前作であるトゥルーエンディングとエグゼイド側でシームレスにつながっているのも
ビルドの登場がただの客演で終わらせないこだわりを感じて好きなのですが
今回の悪役である ビルド側の最上魁星が、映画を見ていなくても支障はないけれど、見ているとビルド世界の技術のつながりを知ることができるとてもいい塩梅の人物になっています。
彼という人物が東都先端物質学研究所から難波重工に渡り歩いたこと、
また研究員時代に葛城巧を部下にしていたことから
東都内の秘密組織「ファウスト」で使用された
「トランスチームガン」とそれによる変身技術が最上と葛城の製作であることがわかり
それが難波重工で「バイカイザー」完成に至ることにより
その技術を応用したであろう「ヘルブロス」につながる。
また、ライダーシステムとそのほかの変身システムも源流が同じであることがうかがえますね。
そして、これはいいことなのか悪いことなのか・・・という面もあるのですが
本作で描かれた2つの世界、という概念がテレビ終盤の流れにも確実い影響しているだろうなとも思うんですよね。
ついでにいうと、ビルド世界が恐らくですがエグゼイド世界と一つになったのでこれからはビルドも客演しやすくなりますね!
最後に
やっぱり勢いで押し切る作品よりも丁寧なシナリオ運びの作品のほうがすきかなぁ
本作でメガホンをとった上堀内監督は、映画初監督だったそうですが
仮面ライダーという作品そのものについては電王の映画からかかわっていたそうで、だからレジェンドライダーの扱いも上手かったのかなと思いますね。
年齢も若く(アンク役の三浦さんの1個上)キャストからも慕われているのを感じますので、そういった空気感も今までとは違った雰囲気を感じるのかもしれないなぁ。
昨年は戦隊ヒーローの監督も務められて、これから注目の監督になる予感ですね!