今週のお題「好きな漫画」
私の中で好きな漫画家2トップがいて、一人が前回紹介した八房龍之介さんなんですが
もう一人が、今回紹介するきゆづきさとこさんです。
芸術家アートデザインクラスは萌え系四コマ漫画雑誌の大手「きらら」グループで連載していた高校の芸術コースを舞台にした漫画です。
同じ雑誌にシャフトによるアニメ化で有名になった同じく美術クラスを題材にした
「ひだまりスケッチ」がありましたが
ひだまりスケッチが学生寮と学生生活をメインに置いた作品だったのに対して、
GAは芸術科の課題をテーマにしたクラスメイトの掛け合いと、
美術部を舞台にした人間模様の2本立ての構成になっています。
芸術科のメンバーと美術部のメンバーは基本的に独立した話になっているのですが、
芸術科のメンバーの中にも美術部の人間とつながりがあり、それがまた見事に絡み合って、文化祭などのたまのイベントで2つの話がつながっていくのがとても楽しいです。
また、美術部のメンバーは、こういった萌え系の漫画には珍しく、男性メンバーが半数を占めており、またほのかな男女関係もあったりしてやきもきしつつ、にやにやできます。
また、宵闇幻燈草紙もそうでしたが、アートなどの世界は天才の存在が欠かせず、天才に対する凡才の思い、また逆の悩みなどとても丁寧に描かれていて好感が持てます。
で、美術部のストーリーもとても面白いのですが、語りだすときりがないので、今回の記事では芸術科のメンバーについて紹介していきたいと思います。
芸術科のクラスメイトは以下の5人です。
山口如月 キサラギ
物語の主人公的ポジションです。おっとりしていて努力家
ちょっと思い込みが激しかったりしますが彼女の成長が物語の機動力にもなっています。一説によると作者自身がモデルだとか。美術部にあこがれの先輩がいます。
野田ミキ ノダちゃん
メンバーの中のトラブルメイカー。天才肌で発想も奇抜。彼女の思い付きに振り回される回も多くやんちゃな印象があるのですが、その実メンバーの中で一番空気が読める子で、オンとオフをきっちり分けれる子だったりします。
彼女が素を出せるのがメンバーだと思って読むととてもほっこりします。
友兼 トモカネ
名前不明。美術部に双子の弟が在籍。なぜ芸術クラスに入学したのかわからないくらいパワー系少女ですが、美術系のキャラだけだと似たり寄ったりになりそうなところにパワーな風を吹かせて話に幅を持たせてます。
大道雅 マサ
和風の不思議系美少女です。和服で令嬢だと不思議系になるのは何でだろう。
独特な立ち振る舞いで悠然としたオーラを出していますが、
顔に出すのが苦手なだけで普通の女の子、普通の悩みがあって普通なことが好きだったりしていろいろとハッとさせられることが多いです。
ただ聞こえてはいけない声を聴くことができたりします。
私は彼女の影響で月見うどんの黄身を崩さずに飲み込むようになりました💦
野崎 奈三子 ナミコさん
メンバーの中の姉御肌。まとめ役に回ることが多く、あまり彼女メインの話は多くないですが、雅と付き合いが長いことから雅メインの話では出番が多く、また彼女メインの回は年相応に見られないことに関する悩みが垣間見れたりします。
姉が元美術部部長部長で、現美術部部長のあこがれの人物ということで美術部とのつながりがあります。
個人的に一押しのキャラはノダちゃん。
相手ごとにやっていいこととやっていけないことをしっかり見極めているのがとても印象的で、その視点で漫画を1から読み直すと意外な発見が多いです。
ノダちゃんに限らず、どのキャラもステレオタイプから一歩進んで、深みのある人間関係を描いているのがこの漫画に惹かれた一番の理由ですね。
また、作者ご本人が美術学校の出とのことで、美術の技法などを各話のテーマに据えることが多く、
まさに芸術クラスをテーマにしないとできないよね。
という話なのがとても素敵です。
一度アニメ化もしていまして、ちょっと動きが少ないのが不満点ですが、原作の空気感をうまく映像化していてとてもほっこりします。
あまり話題になりませんでしたが、いいアニメだったと思うんですよね。
サントラかったし、珍しくDVDBOXも買いました。
私が持ってるBOXってこれとFATE /ZEROだけだと思うんだよなぁ。
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学園物には珍しく、作中の季節と現実の季節がリンクしておらず、芸術科クラスのクラスメイトが入学して、2年に上がり、美術部の3年生が卒業するところでしっかりと話を終わらせています。
いわゆるさざえさん時空でないのも、学園祭というおいしいイベントを繰り返し使ったりはせず、本来のテーマである美術にしっかりと向き合っており、この漫画が好きなポイントの一つです。
きらら系は個性の強いマンガが多く、ちょっと埋もれがちな印象もありますが、根強いファンも多い作品ですので、是非一度手に取って読んでみてもらえればと思います。
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1巻は別雑誌に掲載されていたころの話もあり、ちょっと雰囲気が違うので、試し読みをするなら2巻以降がお勧めです。
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