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VSランスロット戦はとても気合が入っていてよかったですね!【FGO神聖円卓領域キャメロット後編】

正直不満の多かった劇場版FGOキャメロット前編 

 

belphegor729.hatenablog.com

 

非常事態宣言等により延期になったりもしましたが

後編が無事公開されたので、時間を見繕って見に行ってきました。


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面白かったけど、ゲームを映画にする難しさも感じたな

 

 

 

ストーリー

アーラシュの犠牲により、獅子王の聖槍による被害から逃れることができたカルデア一行。

円卓への反撃の為、ファラオ・オジマンディアスに助力を求めるが断られてしまう

そこを襲撃する円卓の騎士ランスロット

自身に宿る英霊の真名をベディヴィエールより教えられたマシュがランスロットを退け、自軍に引き入れることに成功する

ファラオの助力を得ることはできなかったものの、ランスロットがひそかに整備していた私設軍隊と山の民の軍勢を合わせ、反撃の機会が整ったと判断したカルデアは

円卓への全面対決を挑む

 

良かったところ

戦闘シーンが多くていいね。

やっぱり戦闘はFGOの華だよ

初戦のマシュVSランスロット戦はマシュのお父さん特攻がガンガン効いて

マシュ史上最高の戦闘シーンでしたし

ランスロットVSアグラヴェイン戦は、これぞIGといった感じの人の動きを無視したようなぬるぬるとした動きで熟練の技を感じました。

山野翁VSガウェイン戦はもうちょっとちゃんと戦ってほしかったなぁと思いつつも

ゲームのほうを見返したら案外似たような感じだったので仕方がないか

貴重なダビンチちゃんの戦闘シーンも堪能できましたし

タクティカルアームの「サドン・インパクト」みたいな動き良いね!


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残念だったところ

ただ、ロンドンの廃墟は流石に冗長になるからオミットするのは仕方がないとして

俵屋藤太の不在によるシナリオの改変が思った以上に大きく影を差していた気がする。

 

まず第一に

私三蔵ちゃんがファイナル釈迦如来掌で正門をぶち破るシーンめちゃくちゃ好きなんですよ。

何だったら泣いたわけですよ。

でも藤太をオミットしたことにより巻き添えを食らって抹消

正門はオジマンディアスの宝具「メリィアメン」によって陥落することに

で、本来は最果ての塔に変貌しつつあるキャメロットの魔術障壁を打ち破るために放たれたメリィアメンをここで使ったために、

ファラオのピラミッドを破壊するのが最果ての塔からの攻撃ではなくモードレッドの襲撃に、そしてモードレッドと対戦するのがべディから死に場所を失った三蔵ちゃんに変更

本来であれば王同士の宝具合戦でオジマンディアスが競り負け、隠し玉の宝具「ラムセウム・テンティリス」にて相打ちにまで持っていくところ


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モードレッドの通常攻撃でガシガシ破壊されていく複合大神殿はちょっと格が落ちた感があって見ていて切なかったな

ついでに釈迦如来掌もぱっと見攻撃宝具に見えないなんかオサレな演出になりモードレッドを討ち取るものの三蔵ちゃんも消滅してしまう。

悪いとは言わないけど、やっぱり原作の良さには程遠い

独白が少ないんだよなぁ

多分モードレッドにはなったのも命を引き換えにした最大出力の釈迦如来掌なんでしょうけど、そういうフォローとか伏線が全くないからもやもやするんよね。

 

もやもやするという意味ではやたらとどめ演出がカットされているのも、前編でも見られたけど悪い癖だなって気がする。

見ていて物足りないなっていうのもあるし

特にラムセウム・テンティリスに関してはそこをカットしてただただ崩壊していく複合大神殿だけ映されるから、なんか勝手にあきらめて勝手に死んでいったようにしか見えず

特攻が成功して最果ての塔の防御が破壊された!

っていう爽快感が皆無なんだよね

 

原作のほうを見返してみると、そもそもメリィアメンの連射に自身の霊基を削っていて

あんな崩落した壁に押しつぶされて死亡、みたいな演出ではなかった。

改めて確認したらニトクリスの宝具を「もうよい」したのは原作も同じで

なんで?

ってなったけど、あっちはある程度目的の達成を確信しているというのはあるんよね。

しかし映画だと目的の達成=ラムセウム・テンティリスによる最果ての塔の魔術障壁破壊 というところを直接的に描いていないのですっきりしない。すごくすっきりしない。

 

あと、これはわざとなんだろうけど、ガウェインはだいぶ人間味を削られたなぁ

正気ではあの王には使えられないということなんだろうけど、ちょっとトリスタンの狂気が薄まった気がする。

原作はもうちょっと人間味があったし、山の翁に対して根源的畏怖を感じていたりするんだよね。

 

硬派な作品にしようとして固くなりすぎている気がするなぁ

 

 

とは言え、やっぱりゲーム自体ぼやかしているところが多いから映像化はむつかしいよね

前編でも感じたことですが、主人公陣営にマシュしかいない。ということが本当に悪影響を及ぼしている。

ゲームでは、あるいは漫画版の英霊剣豪七番勝負ではうまく取り込んでいる「戦闘時に召喚されるサーバントたち」を完全にオミットすることで、

ゲームの通りに対戦カードをセットすると、

マシュ・べディVSランスロット

マシュ・べディVSトリスタン

ハサンズVSトリスタン

マシュ・べディVSモードレッド

マシュ・べディVSガウェイン

ランスロットVSアグラヴェイン

マシュ・べディVS獅子王

と対戦カードがあまりにも偏ってしまう

モードレッド周りのシナリオ変更はここを分散しようとした結果でもあるのかなのかなと思ったり。

 

テレビシリーズだったバビロニアもそうだったけど、ゲームなので誤魔化せたことってきっと多かったんだろうなって思います。

 

そういった意味ではうまく組み立てなおしているのかもしれない。

マスターが使える魔術補助は令呪しかないと思っていそうなのがちょっと勘弁してほしいなって思うけど

個人的には魔術で攻撃までしなくていいけど、魔術礼装による攻撃補助でフォローするくらいはあってもいいと思うんだよね。

ガンド、使おうぜ

そういった点ではやっぱり不満が残るし、そこは正直脚本の力量不足だと思っていますけどね

この人バビロニアでも中途半端な改変やって不評を買っていたんだよなぁ。

 

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まぁでもタイプムーンは身内意識強いし、きのこ自身がかかわることはないだろうから変わることはないだろうな。

 

まぁただ、ポストクレジットは厳かでとても良かった

膝枕くらいしてあげてもよかったと思うけどね

でもとても良かった。

個人的にあのアグラヴェインの最後は一番カットしてほしくなかったので

力の入った演出をしてくれてとても良かったです

 

まぁ

ここでアグラヴェイン実装を発表できないディライトワークスにも心底失望したけどね!

ほんとうそういうところやぞ・・・