最近は災害なども多く、暗い話題が多かったのですが
チバニアン決定の報告は久しぶりに明るい話題でした。
チバニアンは奥さんの実家からすぐのところで、そんな場所で地質学的に重要な地層が発見され、歴史に千葉の名前が刻まれる。
光栄なことです。
チバニアンは
地球は過去に極のS極とN極(地磁気)が逆転したことがあり、その最後の地磁気逆転を地層から確認できるのが千葉県市原市田淵にある天然記念物「養老川流域田淵の地磁気逆転地層」になるんだそうです。
正直なところ、一般の方が見て面白いか?というとうーん・・・ですが
とてものどかなところですし、年度末にはアートイベントも開催されます
表現の不自由展はやらないよ!みんな来て!
と言いつつ、私の中ではこの件については安堵の気持ちが強いです。
チバニアンの選定については紆余曲折があり、
実は地質学の権威的ポジションの人物から熱烈な妨害に会っていました。
私も現在は環境に関する仕事をしていて、別の部署ではそれに伴う嫌がらせもあったりして、あまりいい気分ではありませんでした・・・
当該教授は当初チバニアンについての研究を行っていたはずなのですが
あるときチバニアンの選定を目指す研究チームの研究結果はねつ造であると訴えます。
最終的には自身の関係する団体から異議の訴えを提出
悪質なのがこの部分。
一方、協議会会長の楡井(にれい)久・茨城大名誉教授は取材に「メールを送ったかどうかも含めて答えない」と述べた。研究チームが千葉セクションのデータで申請したことに対しては「過去にドーピングをしたスポーツ選手が追放されるのと同じだ。チバニアンは諦めた方がいい」と主張した。
”送っていない”、ではなく”答えない”というのがね。なんともね。
その後選定に向けて話が進んでいくと、国の天然記念物への指定の妨害のため、当該土地に人工物の作成を行い、
選定の条件である「自由な研究」を妨げるため、土地の一部を借地、当該土地での研究を拒む可能性について言及しています。
選定プロセスを熟知しているからこその妨害方法だなと感心するばかりです。
その件について、市は条例を制定することで対抗し
無事チバニアンの決定がなされました。
当該教授については色々と他方面から情報もあったりして、世界の地質学の発展と言いう研究の一丁目一番地以外のところでいさかいがあったように見えて残念です。
後半ちょっと恨みがましい内容になってしまいましたが、
地元の人間としてチバニアンの決定はとてもうれしいです。
これから地学の教科書に載るだろうというのも誇らしいですし
チバニアンから新しい発見が生まれたらいいですね。
あとはそろそろ市川と市原を間違える人がすこしでも減ってくれれば・・・