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映画、漫画、革のブログです

「天気の子」より残酷だけど、世界は優しい「神様が嘘をつく」

「天気の子」は去年みた映画の中でも特に刺さった映画の一つだったのですが

 

 

belphegor729.hatenablog.com

 

批評を読んでいたら、こちらのブログで

 

 

「君の名は」は高校生同士の物語であり、二人とも幼いところもありつつ高校生らしいところを見せてくれた。物語とキャラクターがちゃんとしっくりくる感じがした。でも、今回の二人はどう考えても魂レベルにおいて小学生同士の物語であった。中学二年生が限度だろう。

実際にこの作品と似たようなテーマを扱っている「神様がうそをつく」という作品は小学生同士の話であり、こちらはとてもしっくりきたし感動した。

 

と、この漫画の紹介がありまして、

天気の子と同じテイストでおすすめと言うことで、Kindleで早速買ってみました。

 

神様がうそをつく。 (アフタヌーンKC)

神様がうそをつく。 (アフタヌーンKC)

 

5話と短いのでさくっとよめました。

端的に言って名作だと思います。

 

姉弟と主人公の交流と言うフォーマットこそ一緒ですが、違いは二つ

 

ひとつは、ファンタジーの設定の不在と

もうひとつは親の存在です。

 

天気の子の晴れ女のような仕掛けがありませんので、短いなかでとても丁寧にシナリオを組み立ててます。

子供の頃って些細なことで傷つくし、逆に大人はそれが子供にとって些細でないことに気づかない。それは子供同士でも同じだったり。

 

また、世界が狭く、家出の理由も些細で無理がない。

 

そして、ヒロインの理生は特別な能力がないためにその悲劇もよりリアルです。

子供である。と言うことがまたやるせなさを増しています。

小学生ですので、中学生よりも、勿論高校生よりも出来ることが少ない。

そんな彼女の選択に胸が苦しくなります。

 

 

また、本作では保護者の存在がより物語に密接しており、親もまた悩み苦しんでいる。

 

姉弟と主人公の疑似家族のはなしであると同時に、親子の話でもあります。

 

エンディングもよりビターです。

天気の子が楽しめた方はこの作品も良く刺さると思いますので、是非読んでみてください。

 

こういう1巻で終わってぐっと引き込まれる漫画もっとよみたいですね